「Enter the New World」と前後してしまいますが、職場が変わった関係で2007年大晦日ならびに2008年正月と何年かぶりに年末年始に仕事が休みとなり、せっかくだからこの機会にと曲を書いてみました。

何年か前に始めたボサノヴァスタイルのギターですが、そこそこ録音できるぐらいに安定してきたのでボッサスタイルの小作品にしてみました。

特に計画があったわけでもなくなんとなく好奇心と勢いで来ただけのアメリカに気がつけば生活の基盤ができ、結婚もして、誰も知らない土地だったのに友人や知り合いができ、自分の特性を活かして新しい職につくこともでき、そして今でもギターを弾いて音楽を続けていられる…。

これって、とてもありがたいことだなぁとしみじみと思います。

それぞれの場面で悩み、つまづき、それをなんとかしようと努力はしてきましたが、自分一人では何もできませんでしたし、僕の周りの多くの人達の支えや励ましがあったからこそ今があります。

日本でもそうだっけど、色んな人達に出会い、別れてきたんだなぁと年の変わり目の静かに流れる時間の中、ふと思いました。

今までの出会いに感謝の気持ちを込め、また、知っている人も知らない人も同じようにそれぞれの人生で体験する多くの「出会い」に想いを馳せ、それを曲のテーマにしてみました。

たまたまレッスン中に「どんな曲を書くの?」という話になって、Jazzの先生に聞いてもらったところ「おぉ〜、こういう曲を書いたら売れるよ。どんどんこの調子で書いていったら?作曲のセンスあるんじゃないの?」などと嬉しい評価をいただきました。

生徒へのリップサービスの部分が大きいと思いますけど、もともと嘘がつけない人ですし、ボソッと「俺もこういう曲を書いたら良いんだろうけど、ついつい弾きまくっちゃうんだよなぁ。」と言ったのは聞き逃しませんでした。

自分としても気に入っている小作品ではありますがそれほどのモノでもないんじゃないかなぁと思っていたので、それは褒めすぎなのではないかなぁ、持ち上げすぎなのではないかなぁなどという思いもありますが、先生にそう言ってもらえたのは素直に喜びたいと思います。

取り立てて上手いわけでもなく、人目をひくような派手な技を持っているわけでもなく、安定した基礎演奏力があるわけでもなく、下手の横好きでしがみつくように、時に惨めったらしい想いをしながら続けているギターですが、作曲に関しては努力と勉強と好奇心でなんとか開拓できる部分と信じて人生をかけて磨きあげていきたいと思っています。

たった一つ自分が勝負できる可能性のある部分として打ち込んでいるところで、しのぎを削り合う音楽の世界で収入を得て暮らしているプロの先生に多少なりとも何かしら感じいってもらえたというのは、僕にとって今までの努力や歩いて来た道も無駄ではなかったなと思わせてくれるのに十分な出来事でした。

ギターは下手ですけどね。

その後、この曲に歌詞をつけて初音ミクに歌わせているのが「夏休み」です。

月曜日にCAN-ZOさんで一緒にボッサギターデュオとして演奏しているShinshiさんがこの曲をとても気に入ってくれていて、「いやぁ〜、この曲は良いですね。歌詞や曲のサウダーヂな感じが良いし、コード進行が良い。」と言ってくれるのですが、ボッサ好きの人に気に入ってもらえているというのは光栄なことです。

ある意味、同じ土俵で切磋琢磨しあう同業者のような間柄の人にそう言ってもらえて初めて、あの日先生に言われたことを裏付けられたような気がしました。

「素敵な出逢い」は、自分にとって先生との出逢いを象徴する曲となりました。

 

まだミックスが終わっていない段階ですが、こちらが「素敵な出逢い」の歌バージョンである「夏休み」です。

これは実体験ですか?と聞かれることが何回かありましたが、自分の経験を場面や設定を置き換えて作った創作物です。

実体験ではありませんが、全くの作り話かというとそうとも言い切れません。

昔の文豪が作品を作る時に使った手法ですね。

 

え?

麦わら帽子ですか?

もちろんそういうものはありません。