数年前から初音ミクに代表されるVocaloidに興味があったのですが、Mac環境だったり、他にも活動をしていたりと、なかなか本格的に始める事ができないままだったのですが、昨年にVocaloid好きの人達と知り合って、サークルが立ち上がりました。

サークルの名前はVocaLA(ヴォーカラ)。実は去年の秋に次のAnimeEXPO(北米最大のアニメイベント 略称:AX)でVocaLAでCDを販売しようということになりまして、先日、ついにAXで念願の出店を果たしました。

去年のAXではNokia TheatreへVocaLAのみんなで初音ミクのコンサートを見に行って、来年はオリジナルの曲を作ってAXで売れたらイイねって言いあっていたのが実現しました。

当初はアレンジや作曲も僕が中心になって監修する予定だったんですけど、なかなか時間の折り合いがつかずに難航していました。

でもメンバーのみんなが「自分に任せてよ!」と自発的に動き出してくれたので、曲作りは託して僕は最終ミックスだけに集中することにしました。

曲を作ったことが無いメンバーやDTM(Desk Top Music = コンピューターでの楽曲製作)に不慣れなメンバーばかりなので大丈夫かなぁと心配はしましたが、むしろ、失敗してもいいから自分達の手で学んでいってもらうことが今後の発展には欠かせないと思いましたし、燃える情熱があるのなら、それを無にする事こそ避けるべきだと思ったんです。

その選択をした時に、これってシュンさんがCentral Avenueのみんなにしてくれてることと同じようなものだなって思いました。

チームワーク

誰かに頼りすぎるのではなく、それぞれのメンバーが積極的に責任を引き受けて、みんなのために自分自身が持っているスキルで貢献しあう。

中には音楽では貢献できないからと作詞やグラフィック、プロジェクトの進行役をかって出るメンバーもいました。そして、それらが作品にとって欠かせないポイントになったり、素晴らしい仕切りを見せたりと、当初の予想を超えてプロジェクトが大きく膨らんでいきました。

それぞれのメンバーのスキルを持ち寄るとこんなにキラキラとしたものが生まれるんだって、マジックを目の当たりにした気分でした。

アレンジが終了しましたと受け取った音源を聴いた時には、「これをどうやったら限られた時間で商品クオリティまであげれば良いんだろう?」と困惑しましたし、音楽制作に関わるのが初めてのメンバーの中には「ミックスなんてしなくても良いんじゃないの?」という声もありましたが、僕がミックスをした音源を聴いて「ミックスをしない音源は世に出せないって言っていた意味が分かった!」と理解を深めてもらえたり、ミックスで作品のクオリティが大きく変わる手応えを感じて「自分達はここまでのレベルの作品が作れるんだ」と、最初は趣味の集まりでしかなかったメンバーが、だんだんとクリエイターとしての自覚を持ち始めていくのも見ていて嬉しかったです。

Central Avenueで学んだスキルを実践で確認すると同時に、そのスキルで誰かの役に立てたり、夢を現実にする手伝いができるというのは本当に嬉しいものです。

そんなストーリーの中、作品は何とか完成してAX当日を迎えました。

そんなに売れないだろうと最初は50枚だけCDを用意したのですが、2日目で売り切れ。
しかも嬉しい事に、サンプルの音源を聴いてもらった後で「Oh, Good!! How much ?」と、物珍しさではなく、音楽として納得してもらえて「追加でCDを販売したりしないの?」とのお客さんの声に応えるかたちで急遽、印刷無しのブランクCDを追加で用意、最終的には100枚ぐらいのCDを買っていただけました。

日本から来られていたクリエイターさんにも買っていただけたり、Twitterにつぶやいていただいたりと、今まで日のあたらない所で地味に活動していたVocaLAがいきなり表の世界に顔を出したような印象を受けました。

これからは、次の作品を楽しみにしてくださっている方々のためにも定期的に作品を発表したり、クオリティを高めたりしていけたらなと思います。

 

*この日に発売した曲の中の一つはこちらのページで試聴できます。