さぁ、ライブ当日です。
まだ寝ていたい自分を無理矢理起こして昨日のリハの録音を聞きながら昨晩プリントアウトした譜面で曲の進行を確認します。

眠気覚ましのコーヒーとパンを手に、しばらくの間譜面とにらめっこが続きます。

そこでギターを手にして練習....かと思いきや、出勤前のカミサんに色々と頼まれたり手伝ったりで用意した練習時間もほとんどふいに....。

残った時間で身支度を整えて持ち物を確認したらもう出かける時間という状態になってしまい、結局朝の練習もろくにできないまま譜面とリハ音源での進行のおさらいだけになってしまいました。

さぁ、出かけるぞ!

....と玄関を開けたら外は大雨.....。
しかも強風でヤシの木が揺れに揺れています。

なんともまぁ、今の心境を現すかのようにドラマチックに演出してくれているではありませんか。

雨の中を運転しながら集合時間ギリギリかなぁと思っていたら、集合場所に向かう途中ダウンタウンが工事でブロック封鎖....。

なんか色んな事が続くよなぁ~と思いつつ舗装状態の悪い裏道を水たまりをバッシャバッシャとかき分けながら集合場所へと向かいます。

会場でのパーキングの確保の困難さやローディングの効率を考え、集合場所でみんなで落ち合って当日のドライバーを努めてくれるカメラマンのジュンさんのバンに機材を積み込み、1台で向かうプランでした。

ベースのDemetriはそのまま直行したので、ジュンさん、Canaeちゃん、カズくん、僕の4人のショートトリップです。

ジュンさんの車は70年代のVWのバンなのですが、見た目よりも荷物が入り、しかも中にはテーブルやクローゼットがあったりとなんとも快適な環境でした。

レトロなエンジン音を響かせて、一路Ontarioへ出発です!

下道を抜けてFwyへ乗ったら天候はまさに嵐状態!

それなりに背の高い車なので強風にハンドルを取られるわ、豪雨で視界が悪い上に機材で後ろは見えないわでドライバーのジュンさんは大変だったと思います。

いやぁ~、これを自分で運転していたら演奏前にかなり神経を消耗していた事と思います。
本当に助かりました。

そこでのほほんと無駄に過ごすわけにはいきません。
空いた時間は有効活用です。

カナエちゃんが昨晩のリハの音源を車内で流してくれて、みんなで曲の進行の確認です。
僕は譜面を取り出してイメージの中で運指を確認していきました。

カズ君は膝をパタパタ叩き、ジュンさんもアニソンでノリノリ。
車は70年代バリバリのレトロな感じで、みんなで歌いながら目的地に向かう様はまるでヒッピーのようでした。

なるほどね~、みんなこういう車で旅してたり、バンドのツアーに出ていたりしたんだろうなぁなどと感慨深いものがありました。

さてさてそんなタイムスリップしたかのような一時も楽しんでばかりはいられません。

実はここでも困った事がありまして、昨晩のリハの音源で2曲だけ録音し損ねたものがあったのです。

しかもそれがよりにもよって、一番やっかいな昨日まで聞いた事が無かったアニソンとアルバムテイクからアレンジを変えたカナエちゃんのオリジナル曲という、狙ったかのようなハプニング!

これはかなりの不安要素です。

そこで、Canaeちゃんに歌ってもらいながらカズ君の膝ドラムと譜面で進行を確認しあいました。

やっぱり音源で繰り返し聞いて確認できないというのは何かと不都合なもので、問題のアニソンに関してみんなの把握が曖昧だった事が発覚しました。

その場でみんなで話し合って進行を固めて、現地でDemetriに伝えて対応するという手はずが整いました。

さぁ、これでやっと全ての曲の進行が明確になりました。

この時点で本番2時間前というところでしょうか。

強風にゆられ豪雨に打たれながらOntarioに向かってフリーウェイをひた走る陽気な歌声響くレトロなバン。

なんともバンド映画の中のワンシーンのようでした。

でも、自分は受験会場に向かう電車の中で問題集を読む受験生のような気分でしたけどね。(^^

さぁ、ついにOntarioのAnime LA会場に到着です!

大きなステージだと聞いていまいしたが、どんなステージが待っているのでしょうか!?

友人達は結構アニメコンベンションでの演奏経験がある人達が多いのですが、自分は経験がないんですよね。

雨の中を行き交うコスプレイヤー達の衣装を眺めながら、ついに自分もコンベンションでの大きなステージで演奏するのかぁと物思いにふけるのでありました。

(続く)