昨日、Promiseの編集中にブレイクタイムで
ファーストフードを買いに行った時に、
車リスニングルームの効果を改めて実感する出来事がありました。
(車リスニングルームについてはこちらをどうぞ。)
僕達は曲のミックスがある程度固まったところで
音源をCDに書き出してシャンペンさんの車でサウンドチェックをしています。
自分達がミックスをしている部屋だと
対照的じゃない部屋の構造や壁の材質のために音の反響が酷かったり、
音のバランスが崩れて聴こえたりするんです。
そんな訳で、大音量で音が確認できて、
かつ、残響も抑えられる車の中はなかなか好都合なんですね。
メンバーの車にのって音源を聴き比べた結果、
シャンペンさんの車が栄光のリスニングルームのポジションを獲得しました。
「腹減ったね~。」
「まだまだ時間かかるから、ささっとバーガーでも買いに行かない?」
「Jack in the Boxのクーポンならあるよ。」
「じゃぁ~、ジャックで決まりですね。」
「よし、行こうか~。」
という感じで、ミックスを小休止して
ファーストフードを買いに行く事になり、
たまたまシャンペンさんの車で出かける事になったのですが、
その時、エンジンがかかると同時に大音量で音楽が流れました。
お! いきなりカッコイイ音!!
バリバリにロックなギターサウンドが車を揺るがしました。
「これ、なんてバンドですか?」
「ん? これRushだよ。」
「えぇ!? これRushだったんですか!」
Rushって男性ボーカルの3ピースプログレバンドなんですよ。
3人なのに、音が分厚い!!
シャンペンさんも、シュンさんもプログレ大好き人間でして、
Rushは大のお気に入りです。
自分はあんまりプログレって縁がない世界だったんですけど、
Rushの音源や映像は借りて聴かせてもらっていました。
でも、やっぱりあんまり興味をそそられる世界ではありませんでした。
2人で「Rush、超カッコイイ~!!」なんて盛り上がっていても
「ふぅ~ん、そうなんだあ~。」という感じです。
とりあえず、Rushというバンドはこういう音楽をやっている、
そんな程度の認識しかなかったんですね。
それが、シャンペンさんの車の中でかかった時、
1発目の音からいきなりカッコイイサウンドが炸裂しているじゃありませんか!!
Rushって、こんなにサウンドがカッコ良かったんだ!?
フレーズ云々、曲云々の前に、
繰り出す音色自体がもうカッコいいんですね。
「これが、Rushなんですか?」
「カッコイイっしょ~!」
「今までが気がつかなかったですけど、カッコイイ音ですね。」
「Rushは良いスピーカーで聴かないと、
カッコ良さが分からないんだよね~。」
そういう事だったのか!!
確かに、音源制作ルームで聴いた時と全然違って聴こえました。
音色に詰まったプレイヤーのテンションまで感じられそうで、
音の1つ1つがとにかくカッコイイ!!
Rushというバンドのカッコ良さがちょっと分かったと同時に、
シャンペンさんの車リスニングルームの威力を思い知った出来事でした。
3人なのに、こんなにフルなサウンドだなんて凄いですよね。
音色がどんな環境で聴かれるかでこんなに違うのかと思いつつ、
自分達もカッコイイ音をクリエイトしていかないとなと
Rushとシャンペンさんの車リスニングルームに気づかせてもらえた
そんな冬の終わりの出来事なのでした。
(オヤジバンドブログ「Central Avenue in Los Angeles」から転載しました。)
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