そういえば、卒業の季節だったんだ

Central Avenue

ホワイトボードで夢を描いたら、今度は具体的なプランを練るべく見取り図の作成です。

ホワイトボードで描いた僕らのスタジオ。

夢を形にするためには工事が必要。

工事には設計図が必要。

そして施行の許可が必要。

そんな訳で、YukiさんがCAD(建築の際に使用される製図用のソフトという感じでしょうか?)を使って設計図を作ってくれました。

それを元に配電、換気、必要な木材の数、素材などを割り出していきます。
設計図を見ながら打ち合わせをするメンバー。

楽譜を見ながらこんなに真剣に話し合った事ってあったっけ....。

音楽をしている時よりも真剣に見えるのはお金がかかっているからなのでしょうか?

オーナーさんから施行の許可が取れたようなので、これで安心して引っ越しができるようになりました。

この時点で3月の上旬。

ダウンタウンのオフィスのリースは3月いっぱい。

という事で、スタジオの撤収が始まりました!

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レコーディングブースに張りまくった卵のパックをはがしたり、壁を通したスネークケーブルを外したり、アンプの運び出しにコンピューター内のデータのバックアップ、棚の解体にとてんやわんやです。

 

気がついたら3年ぐらい一緒にここで過ごしていたんだな...。

新しいステージへの希望にワクワクすると同時に、少し寂しい気持ちが胸をよぎります。

季節は冬から春へと変わる頃。

日本だったら桜が花開く頃ですね。

それは卒業の季節。

黒板に卒業まであと何日と書かれていた学生の頃を想い出しました。

この感じって、あの頃と一緒だな。

オトナになっても青春の日々は続いている...。

(青春という表現を使っている時点で、もうその中にはいない事を物語っていますが、でも、やはり、僕達はそのタイムライン上に生きているんですね。)

新しい日々が待っているのは知っている。
次に進むために前に行かなければいけない事も知っている。
この日々がもう終わり始めている。

きっと、いつか懐かしく振り返るだろう日々の中に、今僕らは立っている。

そして、今が刻一刻と過去になっていく。

今が想い出に変わっていく、その瞬間を目の当たりにしている。

こういう感傷、悪くないですね。

「こんなに機材ウチに持って帰ったら、嫁さんになんて言われるか...。」

急に現実に引き戻されてしまいました...。 Orz

「ウチも猫がいるからダメ~。」
「ウチももう機材を置くスペースは無いね~。」
「倉庫をレンタルしたらお金かかっちゃうしね~。」

そんな訳で、引っ越しして数ヶ月でリビングががら空きの僕の部屋にしばらくの間機材を置く事にしました。

ダウンタウンから見て引っ越し先は南に40マイル。
僕が暮らす街はダウンタウンから北に10マイル。

ちょっと遠回りになりますが、お金をかける前に使えるものはなんでも総動員!
車に機材をガンガン詰め込んで、一路僕のアパートへ!

リビングルームがぎゅうぎゅうになるだろうけど、1ヶ月ぐらいの辛抱かな?

P.S. LA Downtownでも桜が咲くんですよ。

 

(オヤジバンドブログ「Central Avenue in Los Angeles」から転載しました。)

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