Riocatoオリジナルソング動画の第6弾となります。
今作は初音ミクをボーカルに立ててみました。
先にミクを使って手がけていた曲があったんですけど、順番が前後してこちらがVocaloidを使ったオリジナル曲の完成第1弾となります。
もう何年も前になりますが、Vocaloidで作品を作りたいと有志が集まってできた「VocaLA」というVocaloidサークルがLAにありまして、Vocaloidに興味があった僕はそのサークルでトラック製作を担当していました。
当時はまだMacに対応した初音ミクが無くて、Mac版は出ないのかなぁなどと思っていたものです。
自分が持っていたMacBookはすでに時代遅れでバーチャルPCをするほどのスペックはなかったので、初音ミクを使えるようになるにはコンピューターを買い換える必要があり、Vocaloidの制作環境を手にいれることは自分にとってかなりハードルの高いものでした。
「いつかは自分で自作のミク曲を作ってYoutubeにアップ」、それはちょっとした自分の夢になっていました。
サークルメンバーそれぞれで役割分担をしながら数曲の曲をYoutubeやニコニコ動画で公開したのちに(興味がある方はこちらをご覧ください)、サークルの発起人が日本に永久帰国したためにVocaLAは解散となりました。
大人の部活動みたいな感じで楽しかったんですけど、LAにいると帰国で離れ離れになってしまうことってあるんですよね。
残る人もいれば、帰る人もいる。
LAという街は、それぞれの人生が交差する駅みたいな街だなって思います。
その後、2013年に念願のMac対応の初音ミクVer3が発売されたので購入して、自分の制作環境で初音ミクを動かせるようになりました。
「夏休み」よりも先に手がけていたミク曲で使っていたDAW(音源編集ソフト)はReasonでして、その頃のReasonでは初音ミクをプラグインとして扱うことができなかったので(現在は知りませんが)、そちらの曲では他のDAWでミクのボーカルラインだけ作ってオーディオファイルで書き出し、そのオーディオファイルをReasonに取り込んで作っていました。
自分がReasonを使っていたのは、自分が参加していたオヤジバンドがスタジオで作っていたDAWがReasonだったからのなのですが、バージョンが少し古くなってきていてDAWの買い替えを検討していた頃に、スタジオのDAWがReasonからLogicに変更することになりまして、まずはその下位バージョンのようなGarage Bandを使ってみてから考えようかなと思い、その時に練習用に手がけたのがこの曲でした。
Garage Bandでは初音ミクを連携して使えたので、Reasonで作るよりもサクサクとデータの入力を進めることができ、その快適さに驚いたものです。
しかし、Garage Bandは初~中級者用のソフトだけあって残念なことにミキサー機能がなく、アレンジはできてもミックスをGarage Bandでするのは無理がありまして、さらに僕のギターの演奏力も貧弱なものだったので、まだ曲を完成させることができるような状態ではないと痛感し、Logicを購入して十分に操作に慣れてから完成させることにして、いつか来るその日を楽しみにしながら曲を寝かせておくことにしました。
ここまでが大体2014年。
2015年にお店での演奏が始まって、そこから3年半ぐらいはお店での演奏やその練習をメインにしていて、楽曲の制作にはあまり時間が作れませんでしたが、時は流れて今年2018年の夏、環境の変化が重なってふいに自分の作品作りに専念できる環境がやってきました。
「うん、そろそろいいんじゃないかな?」
やっとこの時期になって寝かせていたミク曲に手をつけることになりました。
すでに購入していたLogicもそこそこ使い慣れてきていましたし、ドラムやピアノのプラグインも手に入れていたので、この機会に全てのトラックを打ち込み直して、ギターも録り直し、結局使いまわしたのはミクのトラックのみという大工事になりました。
タイトルが「夏休み」だけに夏にアップしておきたかったんですけど、結局公開できたのはこの時期になってしまいました。
でも、歌詞の内容としては過ぎ去った夏を思い出す歌ですので、秋の公開でも良かったかなと今では思ってます。
しんみりと過ぎ去った夏を偲ぶのもいいものですよね。
そんなこんなの数年間ののちに完成した「夏休み」。
手がけたのは最初ではありませんが、完成までこぎつけた曲としては自分のミク公開作品第1弾となりました。
と言っても、まだまだ音源制作は試行錯誤の勉強中の身ですのでそこまでクオリティが高いものではないんですけど、少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
そうそう、この「夏休み」の公開前日に偶然VocaLAの元メンバーでリトル東京の紀伊国屋書店で鉢合わせしたんですよ。
これも不思議な縁ですよね。
その時に日本に帰った発起人のことを思い出して話していたんですけど、この曲をYoutubeに公開してすぐに発起人からFacebookに「聴いたよ~」とコメントがありまして、これもまた不思議な繋がりを感じる嬉しい出来事でした。
Vocaloidって、人と人とを繋ぐコミュニケーションツールとしての側面もありますよね。
今作をきっかけとして、これからも初音ミクを使った作品を時々作っていき、昔の仲間や身の回りの人達、これから知り合っていく人達と楽しんでいけたらと思います。
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