前作となるミク版の「We were there」を作る際に、チップチューンの音作りを実践練習するためにトラックを別に作って、そこで得たノウハウを持ち帰って曲作りに反映させていました。
「We were there」はボサノバのスタイルなので、練習は自由にできる白紙の状態からの方がいいと思いまして、空のトラックで簡単なフレーズで音の作り方の勉強をしていたんですけど、そのうちにパートが増えてだんだんと曲っぽくなってきまして、それなら曲にしてしまおうかなということでチップチューン風のBGMとして完成させました。
チップチューンの曲を動画にアップするならイラストはドット絵にしてみたらどうだろうということで、Twitterでアップしていたドット絵と関連づけたストーリーものにしてみました。
その時のTwitterがこちら。
ドット絵を歩かせてみました。
前後の動きを考えて1コマずつドットを調整していくのが手間でしたが、自分が書いたドット絵が動くなんて感慨深いです。
これは病みつきになりそうです😆 pic.twitter.com/QzkTvVx6Gz
— Riocato (@Riocato) April 3, 2021
ちなみにこんな感じのコマ割りになってます。
最初は、もっと少ない数でイメージしてたんですけど、それっぽく動かしてみたくなって欲張ってしまいました😅 https://t.co/Hhe8AhtXaa pic.twitter.com/ttpzsLoIxe
— Riocato (@Riocato) April 3, 2021
こんな感じで作った青年が…
散歩に行ってきました。 pic.twitter.com/hft9GPcrzc
— Riocato (@Riocato) April 8, 2021
散歩して…
【ドット絵】
公園の桜の木の下でギターを弾いてきました。
これが今年の花見です。#ドット絵 #pixelart pic.twitter.com/XvAaXx0gJI— Riocato (@Riocato) April 9, 2021
公園の桜の下でギターを弾いて…
実験チップチューン用のゲーセンドット絵ができました。
シューティングゲームをイメージして作ったのでこんな感じの雰囲気で。
パースや線が歪んでいたり、細かい部分がなっていなかったりでまだまだだなぁ〜と思いますけど、今回も楽しいチャレンジでした☺️#ドット絵 pic.twitter.com/NjpuDJ7dVQ
— Riocato (@Riocato) May 13, 2021
帰りにゲーセンに寄ったというストーリーになっています。
制作の過程もちょこちょこと呟いてます。
実践&実験用に作ったChiptuneの練習曲のアップ用にこんなドット絵を作り始めました。#Pixelart#ドット絵 pic.twitter.com/e9O8M8avIM
— Riocato (@Riocato) April 18, 2021
チップチューン実験&練習曲もほぼ組み終わりました。
ずらっと並んだMagical8bitプラグイン!!
同時発音数は縛りを設けていないので、そこは贅沢にやってますけど使った音源はこれのみです。
ドット絵は筐体を3台並べてみました。
ここから頭の中のイメージに寄せられるか挑戦してみます。 pic.twitter.com/bldZ58um6a
— Riocato (@Riocato) April 22, 2021
3台から6台に増殖しました。 pic.twitter.com/KLR88miw8l
— Riocato (@Riocato) April 26, 2021
こんな感じで曲もドット絵も制作過程を呟いていますので、興味があったらこちらのTwitterをフォローしてみてください。(ゲーム関連のツイートも多いので、そちらが嫌でなければですけど…汗)
そして、完成したドット絵とチップチューン曲にMIDI Trailの映像を組み合わせてYoutubeにアップしたのがこちら。
ドット絵はアニメにしたかったんですけど、曲の長さを考えると短いアニメを延々とループさせるのは不自然な気がしましたし、今の僕の腕ではそこまで作り込むこともできませんので静止画にして、MIDI Trailの映像を重ねることでゲームのスクロール感を演出するような動きを追加してみました。
さて、BGM音源が完成したとなれば次は配布の準備となるのですが、今まではファイルの配布用に、mp3版はニコニコモンズ、wave版はAudiostockのサービスを使わせてもらっていたんですけど、どうしたものかなぁと悩んでいたことがあるんですよね。
Audiostockさんは業務用に音源を販売しているので、音源を購入するのも業界の人やプロレベルのクリエイターの方が主な層のようです。
そこで出品するのですから、ある程度のクオリテイは必要になってきますし、その基準に満たないものは納品の際にAudiostockさんからクリエイター側に修正のメールが届き、クリアできないうちは出品することができません。
その経験を通じて、どれぐらいのクオリティが合格ラインかということが体感として養えたのは、僕にとって1番の収穫でしたし、修正メール無しで出品ができるようにもなりましたが、それは最低限のレベルになったというだけのことで、実力のあるクリエイターが業界向けにしっかりと作り込んだ音源が数千円で何万件も販売されているレッドオーシャンな場で、僕の曲が売れるというのは考えにくいです。
当初はそこで腕を磨いていけば良いかなと思っていたのですが、クリエイターも作品もどんどん増えてレッドオーシャン度が増していくので、先の展望に疑問を持つようになりました。
実際のところ僕の曲は1曲も売れませんでしたが、有料会員の方がサブスクリプションで使ってくださったことで、合計で500円ぐらいの売り上げは立てることができ、このようなサービスを通じて自分の作品で収入を得る体験はできました。
過去にはグループで同人音源を作って物販したり、演奏でお金をいただいたこともありましたが、それはチームで協力しあった結果で、今回は個人でのチャレンジ、しかもオンライン上の作品だけでの結果なので、その意味合いも違います。
たかが500円かもしれませんが、僕の作った音源でお金を生み出すことができたというのは僕にとって大きな事で、「あり得ないことではない」、「可能性はある」という認識を体験を通じて持つことができたのは貴重な成果でした。
一方、無料で配布しているニコニコモンズでは550回以上のダウンロードがあり、そこそこに使っていただけている様子でした。
Audiostockさんでの有料版との差別化は、ミックスを変えたり、mp3とwaveで音質の違いをつけたりと手探り状態でやってきましたが、最低販売価格の2000円の差をどうつけるのかは悩みの種で、その差をつける落とし所が見つけられず、制作が億劫になってしまった面も否めません。
シェアソフトのように基本無料だけど、投げ銭のように支援できたり、自分で金額を自由に設定できるサービスがあったらと思うようになっていたところ、Boothというサービスを知りました。
Boothさんのサイトはこちらから。
Boothさんでは物販だけではなく、デジタルデータも販売できて、無料ダウンロードも含めて金額も自由に設定できるようなので、今回のフリーBGM素材の配布を機会にAudiostockさんからBoothさんに出品先を切り替えてみました。
Boothさんの良いところは、クリエイター向けのオンライン上の個人商店という感じでイラストや手芸など扱えるものが多岐にわたっていて、しかもzipファイルも扱えるので、音源も色々なバージョンを一つのセットにして扱うことができるというところでした。
これならバージョン違いを同封したものやアルバム形式にしたものなどを自分で価格設定して扱えるので、色々な展望が考えられそうです。
自前で販売用のサイトを持つのは制作にも運営にもそれなりに時間や経費がかかるので、手軽に無料でネット上に販売スペースを持てるというのは助かります。(販売額からBoothさんが手数料を受け取るシステム)
イラストや3Dモデル、漫画や小説、ぬいぐるみにフィギュア、ファッション、アクセサリー、ゲームなど色々なものが扱えるので、クリエイターさんや何か趣味をお持ちの方にとっては検討してみる価値のあるサービスだと思います。
今のところ、僕の販売スペースはこんな感じです。
サムネイルは正方形なので、それに合わせて画像を用意しました。
1曲だけだと寂しいので、ボサノバBGMも新しくミックスしてアップしてみました。
無料でダウンロードできるようにしてありますが、シェアウェアのように気に入っていただけたら支援目的で購入もしていただけるように最低販売価格の100円を設定してありまして、そちらが優先的に表示される仕様のようです。
個別のページは今のところ、このようになっています。
真ん中の「投げ銭で応援」というメニューにしてある100円が先の画面に表示されていた金額です。
無料ダウンロードはボタンをクリックすると直接ダウンロードが始まりますが、「カートに入れる」が表示されている販売ボタンをクリックすると購入ページに進み、そのページには任意で金額を追加できる項目もあるので、シェアウェアのような使い方ができます。
僕としては、以前から「気に入ってもらえたらお好きな金額で買ってください」ということをしてみたかったので、この仕様はありがたいです。
mp3版はニコニコ動画で配布していますが、Boothでたまたま僕のページを開いてくれた方のために試験的にmp3版もアップしてみました。
実際に使ってみるとわかるのですが、「バリエーションを追加」という機能があり、その機能を使うことでバージョン違いのアイテムも同じページで販売することができるようになっています。
これが個人的にはとても便利な機能で、楽譜やMidiデータ、イラストやドット絵をZipファイルでパッケージにしたり、違う組み合わせを扱ったりすることも可能で、使う人によって色々な展開が考えられるのではないかと思います。
ヘッダー画像や背景画像などもカスタマイズできるようなので、この辺りは少しずつ工夫していきたいところですね。
このような感じで、ひとまず出店ができましたので、しばらくはBGM制作のペースを上げて出品数を増やして動向を見てみたいと思います。
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