For You ベースは曲の背骨です

Central Avenue

長らく頑張ってくれていた妻の車が限界になってしまったようで、今日は新車をゲットするためにNissanのディーラーに行ってきました。

日本車とはいえ、ここはアメリカ。
Nissanのディーラーなのに日本人がいない。
社員もお客さんもみんな英語。

こっちでは当たり前の光景なんですけど、考えてみると面白いですよね。

自分達の担当をしてくれた人はペルーから移住してきた人で、ペルーの話や日本が好きなんだって話を色々としてくれました。

第二次世界大戦の頃に多くの日本人がペルーに移住したようで、多くの日系人がペルーで暮らされているそうです。

日本人は親切で素晴らしい、昔の恋人が日本人で素敵な想い出を今も忘れずにいるんだって優しい目で話してくれたのが印象的でした。

アメリカには本当に色んな国から色んな人達が来ていて、色んなドラマが織りなされているんだなって思います。

僕達も、そんな織物の1つの編み目なんでしょうね。

そんなLAのNissanからのエピソードでした。
さて、バンドの話に戻りましょう。

先週のウメジュンさんのドラム録りはサクサクと終わり、今日は「For You」のベースの録り直しです。

やはりドラムのリズムがタイトになると、他の楽器のリズムのブレが目立ってくるものです。

プロのリズムに音を重ねる....
それなりのリズムが出せないと厳しいですよね。

まるで、ウメジュンさんから成長のための課題をつきつけられているようです。

その課題を受けて立つのは今日の主役、ベースのシャンペーンさんです!!

シャンペーンさんは突っ込み気味のノリや細かいフレーズが得意なのですが、ゆったりとして音数が少ないアプローチはちょっと苦手。

「For You」はバラードなので、細かいフレーズより1つ1つの音のニュアンスやタイミング、音量などの表情が大切になってきます。

まさに、今日はシャンペーンさんのステップアップの日。

なかなか良いテイクが録れずに悪戦苦闘していますが、これも成長のための痛み「Growing pain」です。

成長する時に痛みが伴うのはオジサンになっても一緒。
より良い音を創り出すために痛みと向かい合うシャンペーンさん。

スローな曲なのでタイミングもピッチもごまかしが効きません。

録音をしていて、どうにも音があわないなぁと思ったらベースのイントネーションがあっていない(オクターブ調整があっていない)事が発覚!!

これではいくら良いテイクが録れても全体から見たら使えません。

録音はシビアな世界ですね。

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これは直さんとあかんよねぇ~。

監督役のシュンさんのアドバイスでバンドサウンドにおけるベースの役割、アレンジのアプローチなどを再考察です。

ベースラインによって楽曲はガラッと表情が変わります。

曲の方向性を握る大事なパート....ベース。

地味かもしれませんが、実は本当に存在感の大きなパートです。

ドラムのキックを聴き、歌の流れを聴き、曲の感情を感じて、それを消化して楽曲に息吹を吹き込む!!

ベースがぶれたら曲の芯がぶれます。

まさに楽曲の背骨のような存在。

For Youがどんな曲になるかはシャンペーンさんのベースラインにかかっていると言っても過言ではありません。

休憩を挟みながらもシャンペーンさんの挑戦は続きます。

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苦しい時も笑いを取る事を忘れないシャンペーンさんなのです。

今日はラップやヴォイスアクティング担当のArtも参加してます。

「あぁ~、今タイミング外した!!」

「もっとドラムを良く聴いて!!」

「ゴメン、今のところもう1回やり直しさせて!」

「うおっ!! 今のラインカッコイイじゃん!!」

「あぁ~、惜しい~!!!」

「もう1回いこう!!」

今晩もLAダウンタウンではオヤジ達の挑戦が繰り広げられています。

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(オヤジバンドブログ「Central Avenue in Los Angeles」から転載しました。)

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